2019.12.25
伊勢しめ縄を飾りました〰️😃
今年も、また 、しめ縄を飾る季節がやってきました 。
当旅館では 、毎年 、伊勢からしめ縄を取り寄せています 。伊勢飾りは 、普通のしめ縄と違い、 1年間 玄関の入り口に飾ります 。
伊勢のしめ縄には、ちゃんと言い伝えがあります。
その昔、 旅の途中の、スサノオノミコトが、伊勢地方にさしかか った時 、日がどっぷりと暮れてしまい 、泊まる宿を探すのに困り果てていました 。
そんなスサノオノミコトに対して 、里の長者の 巨旦将来は 、冷たい態度で突き放しました 。しかし、貧しくとも心豊かな蘇民将来は、スサノオノミコトを快く迎え入れ、温かくもてなしました 。その夜、眠りについたスサノオノミコトは 、夢によって北の国から悪疫が襲ってくることを察知して 、蘇民の家に、 茅の輪を 張り巡らせました 。一夜明けると、 村中どこの家も疫病に倒れたにも関わらず 、蘇民の家だけが 無事に難を逃れました。
蘇民は、 茅の輪によって救われたことを喜び、スサノオの命の不思議な力に感謝しました 。さらにスサノオは、 旅立たれる際に、 これからどんな疫病が流行っても「蘇民将来子孫家門」と書いて、 門口に示しておけば、 その災いからまるがれるであろうとい残して去っていきました。
以来、蘇民の家は代々栄えて、 いつからか、伊勢地方では、新年のしめ縄に、魔除けとして、「蘇民将来」の 御神札を捧げるようになりました。
蘇民将来を縮めた「将門」が、 「笑門」になったと言われます。 語呂の良さから、「笑う門には福来る」を略したものとも言われています。
当旅館でも、「蘇民将来子孫の家」と、「笑門」のしめ縄を、旅館と、温泉の玄関に飾ります。
お伊勢さんのしめ縄 は、天と地の恵みを受けた素材でできています。
主材 )
日本人の主食である、お米に感謝して藁で作ります。
ウラジロ )
ウラジロは、裏まで、真っ白い心で新年をお迎えいたします 。
馬酔木)
あしびは、 悪魔を寄せ付けないように飾ります。
柊)
柊は、尚も近づく悪魔を鋭い針で退散させるのにもちいます。
橙)
橙は、代々を意味し一家の子孫繁栄をあらわします。
ゆずり葉)
ゆずり葉は、新芽が成長してから、それを譲るように旧葉が、落ちることから、代々を譲るという意味があります。
裏書きです。
急々如律令は、魔よけの言葉。
ドーマン、セーマンも、魔よけです。
しめ縄は、29日と、31日を避けて、クリスマスの後25日から、28日の間に飾ります。
笑う門には、福来たる、今年も笑ってお飾りします😊